冬季研修会(順雪会)の魅力を探るべく、支部正講師の竹下有先生に、インタビューさせて頂きました。
インタビュアー(企画部 高田):ズバリ冬季研修会(順雪会)の魅力は何ですか?
竹下有先生:それは、まず、泊まりだということですね、寝食を共にして、他の先生方との親睦が深まりますよね。それと、もともとこのイベントは初代支部長(中村順一先生)の追悼行事として始まっているので、北辰会(関東支部)の歴史が分かります。あと、実技の時間が多いので、キッチリ実技が勉強できます。その三つです。
インタビュアー:初めて参加する人に向けて、何かアドバイスはありますか?
竹下有先生:初めて参加する人は、事前にパンフレットで講義の内容が分かっているのだから、予習をしてくると習熟度が全然違います。打鍼をするなら、『弁釈鍼道秘訣集』を読んで勉強する、打鍼の道具を買って揃える、刺鍼に関しても、DVDを事前に観てくる、これは極めて大事でしょう。あと、泊まりだから、ハードルが高いと思っている人もいるかもしれませんが、堅苦しいイベントではないから、気楽に来てもらったらいいと思います。
インタビュアー:冬季研修会(順雪会)では、会長講演が重要だと思うのですが、今回、『舌鑑弁正訳釈』について講義されます。会長講演についてお話しいただきたいのですが?
竹下有先生:やっぱり、蓮風先生は鍼灸界のレジェンドであるし、実際に、その本人から直接お話が聴ける、しかも、今回は出版されたばかりの『舌鑑弁正訳釈』の話が聴ける、とても貴重な機会です。今や年に(関東支部では)一度しか聴けない、蓮風先生の話が聴ける機会です。本部でも、最近は会長講演はやってないので、本部会員にとっても、かなり貴重です。蓮風先生の肉声が聴ける、しかも、夜、蓮風先生と一緒に飲める!こんな機会ないですよ。
インタビュアー:つづいて、冬季研修会の特長として、古代鍼の実技をするカリキュラムがあります。冬季研修会の古代鍼についてお話を、講師の立場としてお願い致します。
竹下有先生:やっぱり、古代鍼を上手に効かす前提としての「衛気診」「衛気の捉え方」を、あの手この手を使って、実技では教えます。新風先生が中心となって考案した、つまようじ、もぐさといったものを使う、北辰会独自の訓練法で、衛気とはどういうものか、体感してもらいます。
インタビュアー:北辰会のカリキュラムは、進化していますよね?
竹下有先生:北辰会方式は、これから勉強するにあたって、教材も充実しているし、講師もいっぱいいるし、教え方の順序も整っているし、カリキュラムもしっかりしていますから、向学心がある人にとっては、極めて教わりやすいと思います。教育体制は、今後もまだまだ整っていくことと思います。
インタビュアー:順雪会も進化して、最近、熱海での大規模研修会としての冬季研修会が定着してきています。その辺のコメントは、頂けますか?
竹下有先生:群馬から熱海での開催になって、本部(関西)からも来やすくなったんで、本部会員の参加者が増えました。本部の先生方との親睦は大事です。本部の先生方は、意識が高い先生が多いので、親睦は大事です。刺激を受けますし、モチベーションが上がりますよね。
インタビュアー:参加希望者に向けて一言お願い致します!
竹下有先生:やはり一番は、北辰会唯一の宿泊イベントであるということです。順雪会(冬季研修会)に出ないと、北辰会方式、北辰会が何だかわからないです。
インタビュアー:手っ取り早く、懐の中に飛び込んでしまうということですよね?学術を伸ばしていく上で効率がいい、コスパが良いと。早くしないとドンドン年食っちゃう。
竹下有先生:そうそう、ホントそう。サクサクと、効率よく学ぶこと。北辰会は、今のカリキュラム通りに真面目に、毎月定例会に出て、夏季研修会、冬季研修会にも出て、Eラーニングをガッチリ真面目にやったら、ホント3年で、ものすごく実力がつきます。チンタラやってると、5年たっても、10年たっても・・・、ということになります。ホントすぐ年取っちゃう!
インタビュアー:それでは、冬季研修会受けるにあたって何を心がけて参加すればよいですか?
竹下有先生:繰り返しますが、やっぱり、予習です!予習してこない人多いのよ、結構。10年以上、北辰会で講師をやらせてもらっていて思うけど。予習、復習をきちんとやることで、習熟度が全然違うと思います。月に一回、定例会にきて、ただ漫然と話を聞いて、「へえ~」と思って帰って、次の日から全然関係ない本を読んで、全然関係ない臨床をやって・・・、だと、正直、身につかないと思います。
その日やる講義の内容を事前に読んでおく、で、講義を聞く、で、終わったら「へえ~」と思った内容を復習する!これを繰り返し繰り返し、やることだと思うね。やっぱり。これが、絶対良いです!
今、医大生を相手に勉強会をしていますが、彼らは、誰にも何も言われなくても、私の講義の前に、事前に予習の勉強会をしています。その日、私が喋る講義の内容のところを全部読んでから、私の講義を受けに来ます。それが、習得するにあたっての時短だと思っている。
彼ら(医大生)は、ある意味、勉強のプロですね。勉強のやり方が上手い!勉強の効率が良いです。それは「良い子ちゃん」とか「意識高い系」とか、そういうことではなく、彼らは普通にその方が「時短」だと思って、「その方があとあとメンド臭くないよね」ということで、やっている。
せっかく竹下に教えに来てもらっても、月に一回では、きちんと予習復習しないと身につかないよね、時間の無駄になるからヤだよね、ということでやっているワケ。これは完全に合理的。早い。
インタビュアー:医大生、さすがですね。見習わないといけないですね。
インタビュアー:それでは、最後に、一言お願い致します!
竹下有先生:気楽に、楽しみ目的で、来てもらっても楽しめると思うし、勉強の部分も、ちゃんと予習してくれば得るものも多いし、終生の友やライバルに出会う可能性もあるし、ま、とにかく「得るものだらけ」です!だから来たほうが絶対に良いです!
インタビュアー:行かなきゃ損ですね!
竹下有先生:これまで話しかけにくかった講師の先生との距離も縮まる、自分と近いレベルの仲間も増える、縦横斜めに、仲良くなれる、仲間が増える。。
インタビュアー:仲良くなれる、仲間が増える!重要なポイントですね!竹下先生、インタビュー、長時間お付き合いいただきありがとうございました。
冬季研修会(順雪会)の魅力を探るべく、インタビューさせて頂きましたが、基本的な勉強の仕方、コツまで、お話を聞くことができました。冬季研修会にぜひご参加ください!
竹下先生、ご協力ありがとうございました。