医師竹本喜典先生による特別講演「起きられない子供たち」8月EXコース

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皆様、こんにちは!

少しづつ涼しい気候になり過ごしやすくなってきましたね。

暦も移り変わり、日が暮れる時間が早くなったりと秋の気配を感じます。

先日の8月29日にオンライン(ツイキャス)にて、エキスパートライブ配信(定例会)が行われました。

テーマは「起きられない子供たち」

最近、子供達で増えている起立性調節障害について

「朝起きが苦手」

「午前中は心身の調子がすぐれない」

などの心身の症状を呈する子供たちが増えています。先日の全日本鍼灸学会でも取り上げられたテーマで、北辰会会員であり医師である竹本喜典先生が発表されました。発表について藤本新風代表、奥村裕一学術部長が解説されました(^^)/

竹本先生は漢方医で大和郡山にて開業されており、漢方と鍼灸を併用して患者さんの診療を行われています。発表内容には竹本先生が行われている臨床現場でのお話もありました!

それではご紹介していきたいと思います。

目次

〜前半〜

まずは西洋医学的視点からの起立性調節障害のお話。

そして西洋医学的視点・中医学的視点・日本漢方的視点…様々な角度からの解説・そして竹本先生の考察について発表してくださいました。

漢方医である山本巌先生の『東医雑録』についてのお話では起立性調節障害の分類方法、そしてどのように違いがあるのかなどのお話を紹介して下さました。

竹本先生のお話では中医学と日本漢方の視点の違いの話や古典視点からの解説など様々な角度からの考察をお話してくださり、その件についてオンラインコメント欄でも盛り上がっておりました。

中盤からは竹本先生の診療所での2症例をテーマにどのような弁証論治をしているのか?という内容で話が進みました。

2例につきましては起立性調節障害の子に①“苓桂朮甘湯”と鍼灸②“黄耆建中湯”と鍼灸治療二つのパターンで治療されたお話でした。そしてそれぞれ効果を挙げた背景には五臓六腑がどのように関与しているのか…メカニズム解説&考察を発表されました。

その中でも印象に残っているのは竹本先生の考察の中で「肝気虚」が関与しているお話でした。

個人的に「肝血虚」はよく聞くワードですが「肝気虚」は中医学の教科書にもあまり記載されていないためなかなか馴染みのない言葉で自身の勉強不足があらわに…(泣)

これからも勉強会に参加して精進します(>_<)!!

昨今のコロナ禍の社会、なかなか勉強会に参加できず、一人で臨床と向き合われている先生方は多いのではないでしょうか?私もその中の一人です。
このようにオンライン勉強会で気軽にどこからでも参加でき、新しい知識を身に着けることが出来る場はとても貴重で素晴らしいなと思います。

〜休憩時間〜

休憩時間では先日行われた会員限定企画の第三回古典ライブ講座「中暑」「中湿」のダイジェストversionが放映されました。休憩時間も無駄しない!休憩時間も勉強ができました!

〜後半〜

竹本先生の発表後に質問コーナーが設けられ、新風代表と奥村学術部長が解説してくださいました。コメント欄では様々な質問が飛び交いました。

オンライン勉強会の最大の特徴は誰でも参加出来て質問ができること!!ではないでしょうか?

実際、臨床されている先生方で受け持っておられる起立性調節障害の患者さんについての質問などもこの場で聞くことが出来ます。

「最近お医者さんの起立性調節障害の治療法として、水を大量に飲むとか、朝塩分を多く摂ってとか言われてる子供達が多いのですが、竹本先生はどのように思われますか?ある程度効果があることから言われてるのでしょうか????」

「肝血虚と肝気虚も、原穴や背部兪穴に反応が出ると思いますが、穴所の反応で肝血虚と肝気虚を鑑別するには、何を意識して体表観察したらよろしいでしょうか?」

などなどたくさんの質問に対して各先生方がお答えくださいました。

普段の自身の臨床と照らし合わせて質問できることは貴重ではないででしょうか?

興味のある方は是非オンライン参加してみてくださいね☆

時間が合わないから参加できない…なんて方も安心してください!!

2週間は録画が配信されます!!見逃した方やもう一度あの場面を見直したい方!!

2週間はいつでも何度でも視聴できます☆

最後に〜

今回の動画は9月12日迄ツイキャスのライブ履歴から今回の症例検討会が何度でも視聴できます!!(正会員:無料 准会員、准会員B、聴講:3000円)

さて、北辰会ではまだまだオンラインライブが目白押し!!

9月のラインナップをご紹介させていただきます。

2021年9月15日(水) 21:00〜

【第5回】古典に学ぶ病因病機学 ~『万病回春病因指南』を題材として~

と題し、北辰会初となる古典の解説ライブ講義を月に一度、水曜日に開催しています。

藤本新風代表と奥村裕一学術部長が臨床的な立場から『万病回春病因指南』を読み解いて参ります。リアルタイムに質問も可能、こちらも2週間録画が配信され、見逃しの場合を含め期間中何度でも視聴可能です。

2021年9月12日(日) 10:00〜11:30

スタンダード(St)ライブ配信『eラーニング講座 Q&A』

あなたが学習する中で思い浮かぶ疑問について正講師の竹下有先生と山本克仁先生が分かりやすくお応え致します!基礎理論はもちろん、なんと刺鍼・抜鍼の極意まで、それぞれ言葉で解説してくれるとか??

これからも続々とライブ配信が行われます!

Eラーニングも合わせ、どんどん学んでいきましょう。

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・中医学の理論を体系的に習得

・日本や中国を中心とした古典の学習

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これにより、今まで手に負えなかった疾患や、西洋医学でも難しいとされる疾患を治すことができます。


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