2024年7月21日(日)、静岡県労政会館にて行われました、公益社団法人 静岡県鍼灸マッサージ師会主催『令和6年度第1回東洋療法セミナー』に藤本新風代表の助手として参加させて頂きましたので、ここに報告致します。
代表の今回の講演テーマは『一本鍼治療(少数穴治療)』。
会場到着直後、ご参加の先生方が、新風代表にサインを求められる場面がありました。
北辰会の会員ではない先生が北辰会関連書籍をご持参されたり、書籍を読んだことがあると言う先生など、勉強熱心な先生が多くおられる中で講演が始まりました。
和やかな雰囲気の中、代表の自己紹介ならびに北辰会の紹介の後、さっそく公開臨床が始まりました。
公開臨床は、事前のカルテ情報をもとに追加問診・体表観察を行い、その場で一穴に刺鍼をされました。
北辰会カルテには食事内容や食後の体調変化を伺う項目があります。そのなかで「夕食後、眠くなる」項目にチェックが入っていました。
訴えだけを聞くと脾胃を疑いたくなりますが、これを聞いた代表は、
「眠くなるということだが、眠気があっても動けるのかそれとも眠くて動けないのか」と一歩踏み込んだ問診をし、被験者はもちろん、会場からも驚きの声が上がりました。
さらに、そもそも夕食時間が遅い点に着目し、被験者の生活環境や生活様式を通じての人間理解が、病因病理構築の上でいかに重要かを再認識しました。
また体表観察では井穴診の際に、ある経絡の井穴が麻木しており、経過が長くなると圧痛が出にくくなるとおっしゃっていました。
刺鍼前後は、会場の先生方にも脈診をして頂き、前後の変化を共有してもらいました。
一本の鍼で脈が大きく変化したことに驚かれた表情が印象的でした。
次は、北辰会における体表観察、使用する鍼についての説明です。アニメーションや動画を使っての説明だったので、とてもわかりやすく、イメージしてもらいやすい内容になっていました。
さて、鍼の紹介後、今度は打鍼・古代鍼の実演です。これは会場から被験者を募り、施術(治療)を行いました。
講演の最後は、質疑応答です。お灸について、コロナ後遺症についてなどの質問があり、普段の講義では聞くことの出来ない内容で締めくくられました。
講演後は緊張もほぐれた代表に同行し、お楽しみの食事タイムです。マグロ漁獲量日本一の静岡県ならではの昼食を頂きました。
今回は、静岡県鍼灸マッサージ師会員の先生方は無料ということもあってか、普段よりも多くの方が参加されていたようです。
北辰会方式が静岡県でも広がり、多くの患者を1秒でも早く救いたいという仲間が増えれば嬉しく思います。
静岡県在住の先生が今以上に北辰会定例会に通いやすくなるよう、東海部会設立に向けて私自身も精進して参ります。