こんにちは!
3月15日(日)、東京・大森にある東京衛生学園専門学校およびアトレ大森にて北辰会春季研修会が開催されました。
各コースとも参加者の皆さんの熱気が非常に高く、真剣な雰囲気の中で充実した学びの場となっていました。
目次
【打鍼コース】


【刺鍼コース】


【刺鍼臨床コースの森岡先生】

【刺鍼応用コースの油谷先生と新風代表】

【学生コース】

土田先生の実技デモに真剣ですね!
【ドクターコース】


私は今回、初めて刺鍼応用コースを受講しましたが、1日を通して新風代表と油谷先生から直接指導を受け、押し手・刺し手の形や意識の持ち方などを丁寧にご指導いただきました。
講義前と講義後では明らかに手の感覚が変わったことを実感でき、今後の臨床の大きな糧になることは間違いないと感じました。
撓入鍼法を学ぶ上では段階的な学習が必要になりますが、ぜひ刺鍼応用コースまで受講されることを強くおすすめします。
各コースの実技を終えた後は、一堂に会し、代表講演です。
新風代表による体表観察の講演および実技が行われました。講演では、「気至」の重要性や、刺し手と押し手にどのような意識を持つべきかについて詳しい解説がありました。

実技では二名の患者役の方への治療が行われました。

新風代表と坂井先生の笑いありの掛け合いもとても聴き応えのある内容で、会場の皆さんも引き込まれていったのではないでしょうか。
一人目の主訴は「右肩こり」。
PC作業をしていると右肩が重くなり痛みが出てくるとのことでした。
体表観察では右脾募の動きにくい緊張が確認され、瘀血や湿痰の所見も一部認められましたが、問診内容から今回は気滞レベルの問題と判断されました。
そこで百会右への処置が行われたところ、腹部所見に視覚的にも明らかな変化が現れ、右脾募の緊張が緩和していることが確認できました。
さらに主訴であった肩こりも見事に緩解していました。
二人目の主訴は「便秘と下痢を繰り返す」というものでした。
環境の変化を契機に症状が増悪しており、胃土や公孫穴の反応から脾気虚証〜脾虚湿困証の存在も考えられましたが、体表観察では肝に関係する経穴の反応が顕著であり、左右の大敦穴(肝経の井穴)に知覚差がある状態でした。
これらの所見から肝鬱気滞証>脾虚湿困証であると判断し、右後渓穴への処置が行われました。
すると大敦穴の知覚差が正常化し、脾に関わる経穴の反応も良好な変化を示しました。

会場からは「なぜ肝鬱気滞に後渓穴を用いるのか」という質問も出ていましたが、北辰会における後渓穴の捉え方として、
・手太陽小腸経の兪木穴であること
・子午陰陽関係により肝と密接な関連を持つ経穴であること
などから、肝鬱気滞の処置として有効であると考えられています。
詳しくは『増補改訂版 経穴解説』P177を参照してください。
2人目の患者役の方からご感想いただきました↓↓
「新風先生のデモンストレーションで治療を体験させていただき、感動で言葉がありませんでした。1穴での治療、またそれに至るまでの問診切診の課程でも、驚きと感動の連続でした。帰りの身体の軽さに泣きそうになりました。本当にありがとうございました。」
今回の研修会を通して改めて感じたのは、体表観察の重要性と、一穴で変化を起こす北辰会鍼法の奥深さでした。
理論と技術が一致した時の変化の大きさを実感できた、大変貴重な学びの機会となりました。
そして、2026年度の北辰会関東定例会は4月よりスタートします。
基礎から応用まで体系的に学べる貴重な場ですので、今回参加された方はもちろん、まだ参加されたことのない先生方もぜひご参加いただければと思います。
皆様のご参加をお待ちしております!

