一般社団法人北辰会について

     


1.一般社団法人北辰会とは

 1979年、藤本蓮風氏を代表に、伝統鍼灸の有志の団体として「北辰会」を旗揚げした。
主な活動内容は、藤本蓮風氏の膨大な臨床実践から、誰もが学べる診断治療法則を理論化するための「北辰会方式」を構築し、伝統鍼灸に基づく臨床研究・啓蒙・後進の育成である。
2009年2月に法人格を取得し、一般社団法人北辰会として本格始動した。

   
一般社団法人北辰会の通常総会 北辰会テキスト集と鍼道具

   

 
2.理念

@ 東洋医学は真に医学である。

A 北辰会は、東洋医学による病の治療を“学”と“術”の両面の立場から追求する。

B東洋医学による人の“体”と“心”と“魂”の救済を目指す。

3.北辰会における鍼灸治療の特徴

 @ 現代中医学を基本理論としている。

 北辰会は理論ベースを中医学用語においている。
長い歴史の中で発展してきた中国伝統医学は、中華人民共和国で「中医学」として集大成された。
 唯物史観の特異性、医学としての検証期間の短さなどの問題が挙げられているが、論理性にすぐれており、現代人に受け入れやすい形となっている。

 A 四診合参に基づき多面的に病態を把握する。

 北辰会では、中医学の四診法に基づき、多面的に病態を把握する。
初診時の問診には2時間程度を費やし、また体表観察を重要視している。
 北辰会の体表観察は、顔面気色診・舌診のみならず、腹診には夢分流を主として応用し、原穴の反応を診る原穴診と背部の穴を診る背候診を取り入れ、また、北辰会独自の空間診による気の偏在を診るなどの体表観察を多面的に行っている。
また、脈診は藤本蓮風氏が、先の多面的観察から、総合的な脈の診察法として「胃の気の脈診」を開発し、胃の気を重視しているのが特徴である。

       
背候診・実技指導 気色診・舌診・実技指導 胃の気の脈診・実技指導

      


 B 日本伝統鍼灸古流派の技術を用いる。

・ 夢分流、杉山真伝流、坂井流、吉田流などの日本鍼灸古流派から現代の鍼灸臨床に生かせるものを再発見して追試し、応用している。

・ 我々は夢分流の腹診術、打鍼術の伝統を引き継ぎ、それを現代に適応できる新しい打鍼術として復元させた。

・ 各流派が用いた個性的な鍼灸術を現代的に用いる。

       
腹診術・実技指導 打鍼術・実技指導 腹診術・実技指導

       

 C 少数配穴による治療を主としている。

 
北辰会では、弁証をもとに治療穴を絞りこみ、一穴または、少数穴の治療を行う。
鍼灸治療の技術の定量化と普遍化を考え“一穴一穴”の効能を確認しつつ、“少数穴主義の治療”を続けている。
将来にむけ、“鍼灸処方学”の構築にたゆまぬ努力を続けている。

少数穴治療の利点

   ・ 弁証論治と配穴の相関性を検証しやすい。

   ・ 穴所の効能が少数穴のため、明確である。

   ・ 臓腑経絡学説を臨床レベルで検証出来る。


D あらたな刺鍼技術;「撓入鍼法(とうにゅうしんぽう)」

刺鍼技術には、従来から、捻鍼(撚鍼)法・管鍼法・打鍼法があり、日本では主に管鍼法が中心に行われている。
我々は、体表観察を重視しているため、穴の反応を触れる前の衛気の段階から意識し刺鍼している。
そこで藤本蓮風氏の長年の臨床実践により編み出された鍼管を用いず痛くない、また、衛気を意識した刺鍼法が「撓入鍼法」である。
その基本は、体表に触れる前も含めた刺鍼を行う技術が特徴となる。
その衛気を意識することで、北辰会の打鍼法として活かされ、また、接触鍼(古代鍼法)としても応用される。


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