学んだ基礎をいかす!アルコール依存症と下咽頭がんの解説

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皆さん、こんにちは( ^ω^ )
ブログ課支部スタッフの小倉です!

北辰会では、今年一年を通して基礎中医学をカリキュラムにいれて徹底的に学んでいます。

では、その学んだことをどうやって臨床に生かしていくか。。。

それには実際に症例をみていくと分かりやすいです!

2017年7月16日の支部スタンダードコースでは、
藤本新風先生が難病・重症の症例を解説して下さいました。

症例は各務祐貴先生が治療にあたった「アルコール依存症と下咽頭がん」です。

 

目次

アルコール依存症と下咽頭がんの症例を徹底解説!

正確で有益な情報収集の必要性

B4サイズ25ページにもおよぶカルテとその考察。
北辰会方式は詳細なカルテも特徴の一つです。

筆跡や丸の付け方などからも、その患者さんをうかがい知ることができます。
また、これまで過去にかかった病気なども、患者さんの体質を知る上で大きな情報となります。

症候から推測する患者さんの病態

そして症状の中に
たとえば、夜間尿がある場合、腎の弱りの1つの症候になります。
(もちろん寝る前に水分を摂り過ぎたなどの問診は必要ですが。)
このような時に基礎中医学の知識を使うのですね。

その他にも、膀胱炎や頻尿などは、どんなことが考えられるかなど、
基礎中医学の知識があると、患者さんの体が今どんな状態になっているかを理解することができ、それにより治療にとても役立つのです。

人間を理解する

そして、問診をとる上で大事なこと。
症状のみならず、人間としての患者さんのことを知ろうとする姿勢も大事です。

情報処理サービス業って、実際この患者さんはどんな仕事をしていたのだろう?
断酒をして体重が減った時、患者さんはどんな気持ちだったのだろう?
再びお酒が飲めるような体になりたいと言う患者さんにとって、アルコールとは?

新風先生の詳細な解説の中で、
知識だけではなく臨床で患者さんの想いをしっかりみることも大事なのだと仰っていたのが印象的でした。

舌・気色の写真と西洋医学の検査

そして、病院で受けた検査結果や画像、舌の写真などから鍼を受けて変化していく様子をうかがうことができました。

↑実際に、20診頃(左)と50診頃(右)のCT画像を比べてみても、がんを示す所見が変化していることがうかがえますね。

本当に鍼ってすごいですね( ゚Д゚)
鍼の効果はもちろん、患者さんとの信頼関係や1つ1つの病理を丁寧にみていくことが患者さんの治療につながることを感じました。

定例会後の飲みでも続く東洋医学への情熱

そして、みなさん夜の北辰会へ!
最近夜の北辰会も人数増員中です!!

関西から来て下さった新風先生と各務先生、
そして関東支部長と関東の学術副部長です☆

夏の暑さにも負けない、熱い一日でした(*’ω’*)

以上、ブログ課小倉でした٩( ‘’ω’’ )و

講師プロフィール

  • 藤本新風先生(左)
    北辰会・副代表
    藤本玄珠堂・院長
  • 各務祐貴先生(右)
    北辰会・准講師
    鍼風堂・代表
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