皆さんこんにちは、ブログ課スタッフの前田です(*’ω’*)
8月27日(日)は大阪森ノ宮学園にて、毎年恒例の「夏季研修会」が開催されました。
非会員の方でも半日にかけて北辰会の理論と実践を学べる
大人気の大型研修会!!
今年はなんと150名もの方にご参加いただきました\(^^)/
北辰会の夏季研修会では毎年「夢分流打鍼術」について学びますが、
なんと今年は初めて「刺鍼」コースも導入されるという、
記念すべき夏季研修会でもありました☆
目次
夢分流打鍼術とは
さて、今回は夢分流打鍼術についてお話したいと思います♪
夢分流打鍼術とは、
今から約500年前の室町時代後期~安土桃山時代に
禅僧の夢分斎(むぶんさい)が編み出した治療法のことを言います( ..)φ
夢分流打鍼術には、
①問診せず腹部の状態のみで診断・治療を行う
②スリオロシの尖った針先の打鍼を使用する
といった特徴があります。
↑こちらが夢分斎が使用していた夢分流打鍼のレプリカです。
鋭く長い鍼に、重厚感のある槌…。
当時はこの鍼を腹部に打ち入れていたんですね…(((;‘Д’)))
お腹で全身を診る夢分流腹診
さて、夢分斎はどのようにお腹を診たてていたのでしょうか?
↑こちらが夢分流腹診図です
夢分流の疾病感は基本的に
腹壁の緊張=気血の鬱滞として捉えていました( ..)φ
北辰会では夢分流腹診を採用していますが、
①臓腑弁証における証明因子の一つ
②空間弁証における証明因子の一つ
として診ています。
つまりお腹を診てはいるけれど、全身を診ている。
お腹から全身における「上下左右前後の気の偏在」を診ています!
部分から全体を診るということですね(-`ω-)
現代人が気持ちよく受けられる夢分流打鍼術へ
そんな夢分流打鍼術に着目したのが、
当会代表の藤本蓮風先生です☆
蓮風先生は、夢分斎が使用していた打鍼を研究し、
先の尖った鍼ではなく、繊細な現代人に適した先の丸い刺さない鍼へと改良されました。
↑改良に改良を重ね、作り出されたのがこちらの鍼です。
(素材は左から真鍮、銀、金、金です)
夢分流打鍼術は瞬時に気を動かすことが出来ますが、
気持ちよく鍼を受けられる優しい治療の為
刺鍼に適さない敏感な方や、正気の弱りがあり刺鍼出来ない状態の方も受けることが出来ます( ..)φ
そして打鍼は過去から現代まで、
夢分斎・御園意斎(室町~安土桃山時代)
↓
奥田意伯(江戸時代)
↓
藤本蓮風(昭和~現代)
↓
北辰会会員 ←new!
といった時代の流れで私達へと受け継がれています(*’ω’*)
「一握りの名人芸で終わることなく、一定の修行をすれば誰もができる世界を目指す。」
そんな北辰会で是非皆さん一緒に勉強しましょう!
次回の大型研修会は、冬季に熱海で開催されますので
続報をお待ちください☆
夏季研修会の風景
↑初級コース座学の様子
↑腹診の指導中
↑腹部だけでなく背部の経穴も観察しています
↑安全を考慮しながら打鍼の指導を行っています
↑最後はみんなで乾杯☆
以上、ブログ課スタッフ前田がお送りしました!(^^)!