皆さんこんにちは、ブログ課スタッフの前田です(*’ω’*)
2017年9月3日(日)は大阪たかつガーデンにて、エキスパートコースが開催され、たくさんの会員の方にお越しいただきました☆
今回は午前に開講された臨床方剤学講義の中から、「芍薬」について、ちょこっとご紹介したいと思います☆
目次
芍薬について
患者さんの中には、既に漢方を服用している方や、
鍼灸治療に頻繁にお越しいただくことができないため、漢方を併用していただく方など、
様々なケースがあります。
一穴の経穴に様々な意味や効果があるように、
一味の生薬にも様々な意味や効果があります。
今回は「芍薬」についてお話いただきました( ´ ▽ ` )
凛とした姿が美しい芍薬ですが、
漢方では芍薬の根を生薬として使用しています( ..)φ
更に芍薬は「赤芍薬」と「白芍薬」の2種類に分類されています。
「赤芍薬」と「白芍薬」の違い
〇赤芍薬
・芍薬の根を皮つきで乾燥したもの
・清熱薬に分類される
→赤芍薬は涼血活血し、血瘀の疼痛に有効
〇白芍薬
・芍薬の根の皮を去り乾燥したもの
・補血薬に分類される
→白芍薬は養血柔肝し、血虚の疼痛に有効
花びらの色ではなく
根の有無で効能が変わるんですね!( ..)φ
面白いです!
芍薬が使用されている代表的な方剤
〇補血
四物湯
〇涼血
犀角地黄湯
〇駆瘀血
桂枝茯苓丸
〇柔肝
四逆散
以上のように分類されています(*’ω’*)
北辰会方式の代表的な鍼灸配穴
〇補血
三陰交、公孫、関元
〇涼血
井穴刺絡、三陰交、血海、膈兪
〇駆瘀血
足臨泣
〇柔肝
太衝
といった分類になります(*’ω’*)
たくさん紹介いただいた方剤の中から
今回は「四逆散」を取り上げたいと思います!
四逆散
<組成>柴胡、枳実、芍薬、甘草
<主治>肝鬱、脾滞、熱厥
北辰会方式では、「後谿や百会で疏肝しつつ、正虚と邪実を見極め状況により、
柔肝の意味合いで太衝(照海)を入れると良い。」
ということでした!
疏肝は瀉法であるため、下手をすると正気を損なってしまいます。
そのため、正気と邪気のバランスをよくみて、場合によっては肝血を補うことで肝気を緩める柔肝という手段をとるわけですね!
漢方と鍼灸、使うものは異なりますが、
一味と一穴を照らし合わせ、イメージしながら勉強すると面白いなぁと感じました!
実は今回の内容に関わる記事が、ほくと第49号50号に「方剤と食養生のよもやま話」として掲載されておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください☆
以上、ブログ課スタッフ前田でした(^o^)/
講師プロフィール
・竹本 喜典先生
タケモトクリニック・院長
・島内 薫先生
北辰会・特別専門講師
一遊舎・院長
午後の講義内容が気になる方は・・・
日本中医学第7回学術総会(2017年9月16日、17日)
日本伝統鍼灸学会第45回学術大会金沢大会(2017年10月14日、15日)
までどうぞ!