皆さん、こんにちは(^◇^)
ブログ課支部スタッフの小倉です!
さて、2017年9月10日(日)の北辰会関東支部定例会では、
午前に背候診の実技、
午後に基礎中医学【津液】、そして女性カルテ解説が行われました!
目次
基礎中医学【津液】
午後の1つ目の講義は、圡田丈先生による基礎中医学【津液】。
まず津液の生理代謝を理解することが大切で、生理を理解することによりどこが異常なのか、病理の理解につなげていこうと、いろんな例をとりあげて話して下さいました!
女性カルテ解説
2コマ目から女性カルテ解説の講義をしてくださった、正講師・渡邉久子先生です。
今回は渡辺先生の講義内容をふまえて、
女性カルテについて少しお話ししていきたいと思います!
月経についての問診ポイント
月経前・月経中・月経後、妊娠中、出産前後、閉経期・・・
と、女性の身体は大きく変化します。
北辰会方式の診療では、
女性患者さんの初診の際にB4サイズ一枚のカルテを用いて、
・月経の周期・期間・色・量・状態・血塊
・月経痛
・月経にまつわる症状
・おりもの
それに加えて出産経験者には、
・妊娠中
・出産
・母乳
・産後
など女性生理に関する情報を細かく聞いているのも特徴の一つです。
北辰会の女性カルテ
女性にとって健康のバロメーターが月経ですので、
この女性カルテは女性の身体の異常を診る上で、とても重要な情報です。
そしてこの女性カルテにおけるポイントは、
女性は血の変動が大きいということ。
この女性カルテにより、
気血の過不足、
気血の停滞しやすい部位、
変動しやすい臓腑、などがみえてきます。
それにより女性特有の疾患のみならず、内科疾患・運動器疾患・その他疾患を治療する上で重要な情報を得ることができるのです。
月経前後における気分の変化
1つ例をあげてみますと、
月経における気分の変化について
*月経前にイライラする…肝気実型
*月経前にイライラする半面、落ち込む…肝気実と心脾の弱り
*月経中~後に落ち込む(漠たる不安感)…心血虚や脾腎の弱り
が考えられます。
月経のことは、自分でも正常なのか異常なのか人と比べようもないので分からない、という女性の方も多くいらっしゃいます。
月経痛が多少きつくても月経だから仕方ない、病気ではないと考えがちな点も見受けられます。
だからこそ、術者側から積極的に聞き出すことが大切で、患者さんが自分の月経に関して意識するようにうながすことも問診の大事なポイントなのだと、渡邉先生は話して下さいました。
そして最後に、
今回は女性のお話がありましたので、
支部の女性鍼灸師&尾崎支部長で写真を一枚(^^)v
以上、ブログ課小倉よりお送りしました(=゚ω゚)ノ
講師プロフィール
圡田 丈先生
伝統鍼灸かみなり・院長
北辰会・准講師
渡邉 久子先生
沙羅鍼灸院・院長
北辰会・正講師