第7回・日本中医学会 in熊本レポート

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2017年9月16・17日は日本中医学会・学術総会が熊本で開催されました。

大型台風直撃予定の熊本へ、初日は行けても帰りはどうか?ちゃんと開催するのか?

など不安の多いスタートになりました。

今回の会頭が篠原昭二先生だったこともあってか、鍼灸のセッションが充実していたように思います。

総合テーマは「日本における中医学の受容と役割」とし、経絡弁証、中医鍼灸、穴性などが取り上げられていました。

北辰会からは、竹下有先生と奥村裕一先生が発表されました。

目次

臓腑経絡学と経絡弁証

北辰会では、経絡弁証と特別に分けていませんが、

臓腑経絡学をベースに、臓腑病か、、、、と考えています。

あえて経絡弁証と分けなくても、、と思うのですが、

昨今の国際標準化との関係か、日本からも乗り遅れずに日本らしい所をアピールしたい、という狙いも感じました。

ちなみに中国では、ここ10年で経絡弁証というコトバを使った論文が増えてきているらしく、注目度は高いようです。

ただ、まだ定義づけが完成していないようです。

「再生不良性貧血」の症例発表

正講師・竹下有先生の発表は、妊娠により再生不良性貧血の再発が危惧された症例でした。

北辰会方式の体表観察から、東洋医学的にはそこまで重くないと見て鍼灸でサポート。

無事安産という症例でした。

東洋医学としての物差しで、自信を持って治療される姿にあこがれます。

 

シンポジウム「日本における中医鍼灸の需要とその役割」

学術部長・奥村裕一先生はシンポジウムで講演。

「北辰会の立場から」と題して、北辰会がどのように中医学を取り入れてきたか、

実践から理論への精神で、臨床事実を重んじて、

理論的根拠を中医学に求め、新たに空間論などを作り出してきたことについて述べられました。

打鍼や刺鍼に関しては、江戸期の鍼灸古流派を採用してきた歴史から紹介しつつ、

石坂宗哲の『鍼灸説約』に二儀として不容と太乙とある事を紹介。

ここからフルスロットルで太極、膈膜、肓膜、水火と話は進みました。

ハイレベルで私は息が切れましたが、最後に唯物思想を背景にされた現代中医学を鵜呑みにする事なく、

「日本・中国の哲学、思想史から学び、今後も必要なものは取り入れ気一元の世界観で発展させ、また医学に還元されてゆく!」

と未来に向かって走っておられました。

 

帰り道は、、

学会が終わる頃には、台風は岡山あたりに。

台風一過の晴れ間に学会を終了して記念撮影。

新幹線は動かず、もう一泊もう一呑みして熊本グルメと熱い人たちを満喫いたしました。

文章:竹本喜典 校正:各務祐貴

写真:向かって左から、

竹本喜典先生、奥村裕一先生、藤本新風先生、竹下有先生。

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