なぜ北辰会の問診は長い?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは!
毎日ご飯が美味しいブログ課本部スタッフの前田です!٩(´u`)۶

 

10月29日(日)はエル大阪にてスタンダードコースが開講されました!
朝から冷たい雨が降る中、
たくさんの会員、聴講生の方がお越しくださいました。

目次

【基礎実技】

1コマ目は基礎実技。
お題は「背候診(中・下焦)&切経(下肢の原穴・公孫・照海・三陰校・臨泣)」
正講師・山本 克仁先生に解説していただきました(‘ω’)

聴講生の方はテキストがなくても
デモで一から丁寧に手順を解説して下さいますし、
担当の講師の先生がしっかりとポイントを押さえて下さるので安心ですよ☆

 

ただ漠然と診るのではなく、
例えば背候診で左腎兪が虚していたら
「原穴である左太渓はどうだろうか?」
「問診で腰酸痛などの情報はないだろうか?」
と臓腑や空間の問題との関連性を確かめていきます。

 

実技では一つ一つの情報を線で繋げ、
明日の治療に反映できるよう訓練しています(-`ω-)+

↑受講風景 皆さんの真剣さが伝わってきます!

↑受講風景

↑講師の先生に手を添えていただきツボの状態を確認しています。

↑肩~指に余分な力が入らないよう意識しています。優しく優しく~p(*’ω’*)q

 

基礎中医学【二便】北辰会Ver

続いて2コマ目は
准講師・松本 賢一先生による「二便」でした。

 

北辰会方式のカルテには
二便の状態を細かく伺い、寒熱虚実を明らかにする項目があります。

 

【排便後のスッキリ感の有無】について

一つ例を挙げてみましょう!
「排便後のスッキリ感の有無」では

【すっきりする】:正気が充実している。
身体が涼しくなるような感覚があれば実熱の可能性があり、
身体が軽くなるような感覚があれば湿邪の可能性を疑います。

 

【疲れる】:正気が虚している。
※しかし純粋な虚なのか注意が必要!

・自汗があり横になりたいが、その後はすぐ動ける
→ほんとに虚か疑う!

・いきんでもなかなか出ない為疲れるが、排便後はスッキリする
→ほんとに虚か疑う!

!ポイント!
疲労感がある時に、実際どんな風にしんどいのか?どうしたら回復するのか?
回復までにどのくらい時間がかかるのかを確認すること。

 

上記に挙げた例のように、一つ一つの項目に対して
詳細に検討していくのが北辰会方式の特徴でもあります(`・ω・)q

 

今回のご講義は二便の生成を日本酒の生成になぞらえた
非常にイメージしやすいご講義となりました。

 

「実際北辰会方式の治療ってどんなんしてるん?」
と疑問に思われている方も多いと思いますが、
スタンダードコースでも講師の先生の症例を、要所要所で聞けることがありますので要チェックです!

 

【男性カルテ】北辰会Ver

続いて3コマ目は
正講師・原 元氣先生による「男性カルテ(北辰会Ver)」でした。

 

北辰会では男性カルテで性欲、精液、勃起や射精時の状況などの情報を
伺います(-`ω-)+

 

男性カルテが何故必要かというと、
男性は生理面病理面共に女性とは異なった部分があるため、
男性特有の面に関しても女性の月経同様、専門の研究をする必要があるからです!

 

問診項目の中から
一つ例を挙げてみましょう!

 

【射精後の状況】について

例1:精神的ストレスを抱え、イライラしやすくズキズキとした激しい頭痛をもつ男性
「射精後に頭や身体がスッキリする」
→邪気実が中心!

 

例2:例1同様ズキズキとした激しい頭痛をもつ男性
「射精後に一旦スッキリするが、後で頭が逆上せる・下半身に冷たい汗をかく・腰酸痛・眩暈・手足のほてりなどが起こる」
→肝気上逆もあるが裏に腎虚が隠れている!

 

!ポイント!
虚実を見極める上で「射精後しんどくなる」にチェックをしている方は
→ほんとに虚か疑う!

 

例えば
射精後疲れるが、湯船につかるとスッキリする!→実
射精後疲れるし、湯船につかると寒気、自汗、足が怠くなる…→虚

 

二便の情報同様、虚実を伺う際には
患者さんの情報が正しいかどうかをしっかり見極める必要があります!(`・ω・´)ほんまでっか!?

 

なぜ北辰会は問診が長い?

「北辰会は問診が長い!」
という印象を持たれている方は多いと思いますが、
ただ漠然と問診をとっているのではく、
患者さんが訴える情報をすり合わせ初診の段階でより正しい弁証論治を導きだすためなのです!
私も改めて問診の重要さを感じた一日でした…(*´ω`*)

 

二便やその他の排泄はきっちりと観察していただく
癖をつけていただく指導も必要ですね!\\└(‘ω’)┘//すぐ流さんとちゃんと見てや!

 

講師養成クラスも開講

午後からは、別室にて講師養成クラスが開講されました(´)

指導してくださった先生は副代表 藤本新風先生、正講師 油谷 真空先生、正講師 山本 克仁先生です。

十数名の講師候補が参加し、2人一組で脈診・腹診・原穴診を中心とした

実技の指導を受けました。

3時間みっちりと実技を行っていると

診よう診ようとすればするほど

どんどん視野が狭くなり、相手の様子すら見えなくなってしまいます…(´-ω-`)

技術の面だけではなく、

「診せてくださいね( ´ω`)」という寄り添う気持ちをもち

独りよがりになってはいけないのだと、術者としての心持ちも教えていただきました。

講師の先生方による特別治療も開かれました!

クラス終了後は、未来の講師候補を選抜するためのテストが行われていました╭( )و !

来年度からは一次試験を潜り抜けた先生方も加わるので、

北辰会はどんどん盛り上がっております!

北辰会方式を正しくより周知されるために

11人の講師候補が成長できるようにみんなで頑張るぞー!!\\└(‘ω’)┘//

ご指導いただきました藤本 新風先生、油谷 真空先生、山本 克仁先生、

ありがとうございました<(_ _)>

 

以上、ブログ課スタッフ前田がお届けしました☆\\└(‘ω’)┘//

 

准講師 松本 賢一先生
藤本玄珠堂 分院長

 

正講師 原 元氣先生
輝鍼灸院 院長

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

多くの鍼灸師・医師が学ぶ、北辰会方式の最新情報

日々の臨床において、好ましい効果が得られなかったり、

治療の根拠が曖昧になって次の打ち手に迷ったりしていませんか?

北辰会では

・中医学の理論を体系的に習得

・日本や中国を中心とした古典の学習

・鍼灸と漢方薬の基礎と応用

・多数の難病・重症の治験例・カンファレンス

・少数鍼による無駄のない負担の少ない配穴

・日本古流派の考えを取り入れた手技

・現代で求められる衛生面・インシデント予防の知識

を学ぶことができます。

これにより、今まで手に負えなかった疾患や、西洋医学でも難しいとされる疾患を治すことができます。


一般社団法人 北辰会の最新情報はこちら

SNSでもご購読できます。