2018年10月7日北辰会エキスパートコースが大阪社会福祉会館にて開催されました。
今回は、ブラジルから北辰会方式を学びに来た先生方が、どのような点に注目されて研修を受けられたのかを中心にお伝えしていきます。
目次
ブラジルからの研修生
2016年埼玉で行われたWFAS(世界鍼灸学会連合会)にて、北辰会方式に興味を持たれたブラジルの先生より事前の打診があり、藤本蓮風会長がワークショップ(体験型講座)という形で開催する運びとなった今回の研修会。
総勢8名のブラジル人の鍼灸の先生方が、北辰会方式の打鍼術を学ばれました。
ブラジルでは、「刺す針」よりも「刺さない鍼」が好まれるようで、まさに北辰会方式の「打ち入れない打鍼」がブラジルでも広く受け入れられる予感を感じました。
蓮風会長からは、夢分流打鍼術の最も重要な要素「心持ちの大事」を冒頭にお伝えし、それに対して真剣な面持ちで聴き入っていた表情が印象的でした。
また、蓮風会長による打鍼のデモ治療では、槌を用いない方法や、翳す鍼も織り交ぜながら、被験者の症状を即座に改善させ、型に囚われない打鍼の世界を示されました。
その後、各班に別れて基本的なやり方を北辰会の講師陣がお伝えしました。
私も講師として指導させて頂きましたが、参加された先生方は、鍼灸が起こす独特の生体反応に敏感な方が多く、体格は違えども感覚としては日本人に近いものがあると感じました。
2時間という限られた時間の中ではありましたが、夢分流打鍼の極意と、夢分流を継承発展させた北辰会方式の打鍼術のエッセンスが体験できたワークショップとなったのではないでしょうか。
最後に記念撮影^^
常用兪穴刺鍼デモ
午後からは、藤本新風代表による常用兪穴刺鍼デモが行われました。
経穴ごとに異なる特徴を踏まえて、如何に刺針するのか。鍼灸臨床家の永遠のテーマでもある刺鍼について、北辰会方式の刺鍼術を所見をお伝えしながらわかりやすく解説されていました。
神門穴(北辰会方式)への刺鍼
内経気象学
締めくくりは、橋本浩一正講師による「季節天候と病症、運気予測」でした。
天候と病症は密接な関係があります。その現象を、東洋医学ではどのように考えるのか、を長年研究されてきた橋本正講師。
実際の鍼灸臨床を通じて得た経験と、内経に書かれている運気論の内容を、現代の気象学の知見も織り交ぜながら、わかりやすく講義されていました。
今年の運気を解説中
応用実技
午前中には応用実技が行われました。
エキスパートコースでは、自分の苦手な内容を徹底的に学べるようになっています。
小グループ制なので普段聞きにくいことでも、気軽にたくさん質問できます☆
まだ参加されたことのない方も、お気軽にお越しくださいね^^