3月25日(日)大阪上本町にて、藤本蓮風代表、藤本新風副代表の下、北辰会企画部主催で役員講師研修会を開催致しました。
この研修会は、普段の定例会とは異なり、
代表・副代表をはじめ、名誉会員や講師陣、
会の運営にご尽力頂いておられる先生方が一斉に集い、
北辰会方式を正しく継承、発展していくための方針確認や指導内容の統一を図る、年に1度の研修会です。
研修会のはじめには、講師候補と准講師対象の学術試験が行われます。
試験問題は基礎理論篇と講師資質向上篇の2種類があります。
講師資質向上篇では症例問題が出題され、弁証論治の思考が問われます。
ちなみに、昨年出題された症例問題は、今年2月の冬季研修会で解説があり、
受講された一般会員の先生からも分かりやすく学べたと大変好評でした。(2019年冬季研修会でも今回の試験問題の解説予定)
学術試験の後、育成統括局からの今後の活動方針・運営方針のお話があり、そして実技に移ります。
役員講師研修会での実技目的は、定例会や大研修会での実技指導内容の統一です。
准講師と講師候補が、正講師から指導方法を学び、
一般会員や聴講生に的確にアドバイスができるように、講師陣の指導スキル強化を図ります。
より分かりやすい指導法を学ぼうと、役職関係なく意見交換をされている所も見られ、
講師の先生方の包容力と優しさがどのグループからも滲み出ていました。
今回の役員講師研修会の実技では、准講師班は打鍼実技指導法を、
講師候補は体表観察実技の指導法を学びました。
また、名誉会員や専任講師の先生方中心の応用実技班、
スタッフ会員中心の体表観察実技向上班の、
計4つの班に分かれてそれぞれが課題を確認し、技術を身に付けられる内容となっています。
午前と午後、合計180分の実技時間を終え、
研修会の最後は藤本蓮風代表による特別講演「乳癌患者の鍼治療における一症例」です。
この症例では西洋治療を受けていた患者さんが鍼灸治療も併用するようになり、鍼を受け始めてから検査結果が良くなった事実をご紹介されました。
講演の中で、その人(患者さん)にとって希望が持てる言葉は何かを掴む事が大事だとの話がありました。
東洋医学による人の“体”と“心”と“魂”の救済を目指す、北辰会理念にある通り、
言葉かけと鍼治療が魂まで響き届いた一症例を学ばせて頂きました。
そして研修会後には恒例の懇親会もあり、役職をこえて皆んな和やかに楽しく、
最後まで鍼灸の話に花を咲かせました。