東京では、平成30年4月22日に浅草において北辰会関東支部スタンダードコースが開催されました!!
今年度はじめての支部定例会は、
尾崎真哉支部長による「北辰会方式とは?」と
渡邉久子正講師による「症例カルテ解説『異汗性湿疹』」
の講義と実技により、北辰会の鍼灸治療の全体像を知ることができるような一日となりました!
目次
10年後も活きる丁寧なカルテ
今回渡邉久子先生が解説して下さったのは、10年前に異汗性湿疹が早期に改善された症例でした。
とても細かい問診と患者さんと向き合う姿勢を学ぶことができました。
実は、その患者さんが10年経った現在、異なる症状で来院されているそうで、渡邉先生は以前のカルテを改めて見直され、今回10年を経た視点でも話して下さいました。
10年前に治療していたときの自身の迷いや
苦しみ迷う患者さんへの想い、
病気を診ずして病人を診るということについて、
また10年前のカルテから今後予測できることなど、
臨床をしていく上で大切なことを話して下さいました( ..)φ
北辰会のカルテはとても詳細で、そのときの症状だけでなく、その患者さんの体質などもみていくので、この先も想像することが可能なのだと改めて感じました。
そして北辰会方式で常に言われている、
より多くの的確な問診情報や体表観察情報を得ること、
多面的観察に基づく弁証・病因病理を把握すること、
が的確な治療につながり、また10年後の治療にも活きてくることを実感する症例カルテ解説でした。
10年…って長い月日ではありますが、
患者さんの子供のころから社会人になっても診ることができるというのも鍼灸治療の醍醐味なのではないかと感じます(‘ω’)
迷ってばかりの自分の臨床ですが、なぜ迷うのか、患者さんの心のヒダを感じられているのか、というところを改めて考える機会となりました。
北辰会方式の鍼灸治療を学ぶ
尾崎先生の講義では、北辰会方式全体を分かりやすく教えて頂きました。
北辰会方式の特徴の一部である、少数鍼、置鍼、長い問診。
これから北辰会方式を学ぼうと思われている方も数年学ばれている方も、なぜ北辰会なのか?なぜ少数鍼なのか?なぜ問診が長いのか?と考えたことがあるのではないでしょうか。
そしてそれは臨床においてもつながってくるように思います。
臨床で患者さんに、なぜ少数鍼なのか?などを説明して、納得していただいた上で治療に入っていくと思いますが、尾崎先生の説明を聞いていると、自分のする説明より聞いている側が深く納得できるように感じます。
これが理解の深さの違いなのかな、と改めて思いました。
もっと深めていけるように勉強しよう!と年度はじめに気合が入りますΣ(・ω・ノ)ノ!シャキッ
講義を受けての感想
講義、実技、症例解説を通して、北辰会の鍼灸治療について分かりやすく学ぶことができた1日となったのではないでしょうか。
北辰会の定例会に参加すると、明日からの臨床で患者さんを診る意識が変わるように思います(゚∀゚)
年度途中からでも、ぜひ定例会にいらしてみて下さい☆
聴講生として一度参加するだけでも大丈夫ですよ!
それでは今年度も北辰会ブログをどうぞよろしくお願い致します☆
以上、ブログ課支部スタッフ小倉でした(*’ω’*)