人の身体を12個のブロックに見立てる空間弁証とは?

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こんにちは!

沈丁花や梅のつぼみがふくらみ始めておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

本部に続きまして、1月27日(日)に今年初めての支部スタンダードコースが東京・高田馬場にて開催されました!

 

北辰会独自の空間診について講義と実技を徹底して学びました(*’ω’*)

 

目次

空間診と空間弁証

講師:坂井祐太先生

 

坂井先生は、空間診の手順や空間弁証発想に至った経緯、枢についてのお話など、難しく感じるところを丁寧に分かりやすくお話しして下さいました。

人の身体を12個のブロックに見立てる

全身を上下前後左右の12ブロックに見立て、どの部分に気の偏在があるのかを診断するのが空間診であり、そのような気の偏在を分析するための弁証法が空間弁証です。

 

12ブロックというのは、人体を立方体に見立てて前の上中下と左右で6ブロック、後ろの上中下と左右で6ブロックです。

 

臨床では、八綱、臓腑経絡などの従来の弁証法で細かく分析するとともに、空間弁証を用いて、全身をおおまかに12ブロックに分けて大きく見渡すことによって、ダイナミックに気血を動かすことが可能となります。

 

12ブロックの分け方

 

まず人体は、前の陽明部位、横の少陽部位、後ろの太陽部位と分けられます。

そして人体を左右に分けるのは、任脈と督脈。

上下に分けるのは帯脈のラインで、この帯脈ラインが中ブロックになります。

 

帯脈は幅をもって存在していると北辰会では考えており、前の上は滑肉門、下は大巨、後ろの上は胃兪、下は腎兪、このあたりまで帯脈ラインとみています。

 

神闕・懸枢で上下左右の気の偏在を診る

 

この帯脈上の重要穴であり、全身の中央、枢中の枢の働きをする神闕(臍)を中心として、上下左右の偏りを診察しています。背部では、臍の裏側にあたる懸枢を中心として上下左右の偏りを診察しています。

 

その神闕(臍)や懸枢などの診察や空間弁証のポイントについては、『鍼灸治療・上下左右前後の法則』に詳しく出ておりますのでご参照ください(^^)/

 

 

基礎実技(空間診・押手)

午前中の講義で学んだことを頭に置き、実際に百会・臍・懸枢や尺膚診を中心に空間診の実技を行いました。

そして実際に刺鍼をするときにも大事になってくる押手の仕方も学びました。

↑本部支部のカリキュラムを作って下さっている山本克仁先生(右)が、12月の代表講演に引き続き、今回も関東へはるばる来て下さり実技指導に加わって下さいました(*’▽’)

 

来年度へ向けて

今年度の支部定例会は今回が最後です。

来年度はカリキュラムが変わります!!

eラーニングが始まり自宅学習もできるようになり、エキスパートコースが支部でも行われるようになりますΣ(・ω・ノ)ノ!

新しく参加してみようかなと考え中の方々も、以前定例会に参加して少しお休みされていた方々も、学生の皆さまもぜひご参加下さいませ(^o^)丿

 

来年度も、鍼だけに張り切ってまいりましょう☆

 

以上、ブログ課支部スタッフ小倉でした(*’ω’*)

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