こんにちは!
9月22日(日)、東京・高田馬場にて関東支部定例会が開催されました!
午前は実技、午後は症例解説という内容です。
多くの方が集まり、熱気あふれる1日となりました☆
目次
油風(円形脱毛症)の一症例
症例を発表して下さったのは、竹山悠樹先生。
解説は尾崎真哉支部長と竹下有学術副部長です。
先週本部で行われた同じ症例の解説です。
患者さんは20歳男性。主訴は円形脱毛症。
西洋医学的な治療では効果が見られず、鍼治療介入後、数診で脱髪・髪質の改善が見られた症例でした。
今回も会場からさまざまな質問が飛び交いました。
先生方の質疑応答を聞いていて、論理力の大切さと臨床経験の豊富さを特に感じました。
論理力の大切さ
病の本質を弁別し治療を施すためには論理的に病態を分析することが大事です。
そう本を読んで知ってはいても、実際に論理的に病態分析・・・というと自分で実践する難しさを感じることはありませんか?
私は難しく感じることがしばしばあります(。-_-。)
今回実際の症例において、どういうところに着目し、論理的にどう分析するのかなど、具体的に学びました。
たとえば、腎虚の可能性がある場合、
幼少時に五遅五軟などの発育の問題はなかったか?
男性カルテに腎虚所見はないか?
小便の状態は?など腎虚の程度を確認することも必要です。
そして初診時に風邪をひいている場合、
どういう風邪か?
現在どういう状態か?
主訴に表証がどの程度関わっているか?などを確認することも大事ですね。
患者さんの発言をそのまま聞くばかりではなくて(自戒をこめて)、こちらから意図的に問診をすることが大事です。
そしてそのためには、基礎中医学や臓腑経絡学などの基礎の大切さも感じました( ..)φメモメモ
臨床経験の豊富さ
北辰会方式では問診に時間をかけますが、患者さんの中にはあまり話のすすまない方もいらっしゃいます。
そのようなとき、患者さんに無理矢理聞けばいいというわけでもありません。
様々な患者さんに対する接し方や診療の進め方、意識するところなど、先生方の臨床経験に裏打ちされたお話も聞けてとても勉強になりました!
北辰会には臨床経験の豊富な先生方がたくさんいらっしゃり、さまざまなお話を伺えるのも魅力の1つです☆
実技(背候診・原穴診・取穴)
実技デモンストレーションは竹下有先生です。
初級・中級・上級のそれぞれ学ぶポイントを交えながら解説して下さいました。
会場の中には、竹下先生の解説を聞き洩らさないようにメモをとりながら熱心に聞かれている方もいらっしゃいました!
北辰会方式では、フェザータッチを重視しています。
フェザータッチとは、「軽く触れ、その触圧が重すぎず、くすぐったがらせず、触れている範囲が狭くならないような触り方、また深部を観察する際も不快感を与えない触り方のこと」。(実践篇より)
このフェザータッチで体表観察を受けると、軽く触れられているのに広く深く診られていることを実際に感じられます。
はじめて定例会に参加される方は、ぜひ講師の先生の体表観察を体感して下さいね!
実技指導中の尾崎真哉支部長
実技指導中の竹山悠樹先生
毎月新入会員が増え、関東支部もにぎやかになっております☆
講義の中で、「北辰会は日々とどまらず、新しく変化していく」と竹下先生が仰っていました。
経験の少ない会員として思うのは、定例会の講義・実技やeラーニング、飲み会のお話などを通じて積極的に学んだことを一つ一つ身につけて実践していくと、今よりもっとみえる世界が広がると感じました。
年末代表講演申込開始☆
いよいよ12月22日開催の関東支部年末代表講演の申込みも始まりました!
テーマは「脈の声を聴く~北辰会の脈診術~」です。
北辰会の脈診を1日かけて学べる機会は、近年他にはありません!
学生の皆さまも、他流派の先生方も、教員の先生方も、他の医療職の皆さまも毎年多くの方にご参加頂いている、年に一度の支部代表講演です☆
現在続々と申込がきております☆
みなさまのご参加をお待ちしております(^^)/
以上、ブログ課支部スタッフ小倉でした(*’ω’*)