2018年冬季研修会 感想

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プロフィール

 

大関先生

入会2年目。勤務鍼灸師。打鍼初級コース受講。

 

斎藤先生

入会3年目。勤務鍼灸師。古代鍼コース受講

 

塚田先生

入会6年目。盲人。勤務鍼灸師。打鍼中級コース受講

 

大越先生

入会10数年目。開業鍼灸師。打鍼中級コース受講

 

インタビュアー

佐藤:支部企画部副部長

 

 

佐藤:まずは、皆さんに実技を受けての感想を聞こうと思いますが、大関さんは前回初めて

冬季研修会に参加したんですよね?

 

大関:冬季研修会は初めてです。去年夏季研修会で打鍼初級コースを受けて、冬季研修会

で初中級コースを受けました。

 

佐藤:そうだったんですね。冬季研修会に初めて参加ということですが、宿泊ということで季研修会より参加のハードルが高くなかったですか?

 

大関:正直、ハードルありました。あまり仲のいい先生もいなかったですし、正直ちょっと怖いなーって思いました。あ、大越先生は優しいですよ!笑

それでも参加したのは、打鍼が上手くなりたいから参加しました。

夏季研修会では火曳だけだったので、早く散る鍼を教えてもらいたかったので。

基礎をわかりやすく丁寧に教えて頂いて、これからどのように練習していけばいいかの課題が分かりました。講師の先生の散る鍼を受けることで、打鍼の感覚も少し分かった感じがしました。

 

 

佐藤:斎藤先生、古代鍼コースはどうでしたか?

 

斎藤:いっぱい先生が教えてくれて、いろんな視点を持てたのはいい体験でした。やっぱり、本で読んでてもいまいちピンと来ない部分を教えてもらって、感覚を体験させてもらったり、指導してもらえるのはありがたいし、臨床で使えそうな感じがしました。その時掴んだ感覚は明らかにあります。

 

 

 

佐藤:大越先生と塚田先生は打鍼中級コースでしたがいかがでしたか?

 

塚田:定例会と違って、時間が長いから代表や油谷先生に見もらう機会が多かった。また沢山質問できるから距離が近く感じました。

ボク、初めて冬季研修会にでた時に、まだ、カリキュラムが固まっていない時だったんですけど、刺鍼の仕方を原先生に直接教えてもって、新風先生に鶏足刺をしてもらったり、真空先生には刺さってる鍼を触らしてもらって、「気が集まってる感覚はこうや!」って教えてらったり、あんなにいいのかってぐらい大公開してもらって、って感じでした。その感じが毎年続いてるって感じですね。

 

大越:打鍼中級コースは講師が代表と油谷先生で、普段教えてもらう機会が少ない先生方ですし、それに受講生が少ないので、いや、もう...休む間がないぐらい濃密でした。笑

 

 

斎藤:そんな感じなんですね。古代鍼コースと打鍼中級コースで凄い悩むんですよね。

打鍼中級はテストがあるので、まずそれを合格しないとダメなんですけど。

夏季研修会は刺鍼コースもあるし、打鍼中級コースを受けたい気持ちもあるのでを悩みますよね。

 

大関:確かに難しい選択ですよね。

 

塚田:ボクは人数少ないところを狙ってます。笑

少人数で実技を受けられるので。

 

大越:今回は古代鍼かな。私は毎回凄い疲れる。もちろんいい意味で。笑

緊張感が凄くて、あの緊張感は冬季研修会でしかないですよね。

 

塚田:中級は講師の先生が色々な打鍼を受けられたりするのが凄い良い経験になりますよ。

斎藤:いや~、悩むな。

塚田:ボクは打鍼中級コースのテスト落ちてもいいなーって。その場で指導も受けれるだろうし!落ちても上手くなるって思って。

 

斎藤:おれもテスト受けようかな。

塚田:一週間めっちゃ練習して、試験受けましたよ。結果的に受かりましたけど、正直落ちると思ってましたよ。笑

 

佐藤:B試験はどうでした?みんなは講師候補のテストを受けたことがないそうなので、初めて問題を見たと思いますが。

 

大関:すごい良かったです。解説聴いてこういう風にやるんだって。わかりやすかったです。

塚田:あれは本当にあの、もっともっと繰り返し受けたいなって思うものでした。

繰り返しやることで弁証論治の精度を上げていけるんだろうなって。そういうことを得られる貴重な機会だなって。

 

斎藤:僕はこの講義を受けるのが冬季研修会参加の一番の目的でした。あ、あと古代鍼もですが。笑

 

一同:笑

 

→B試験はどういった内容なのか、問題作成の先生がどこまで深く考えて普段の臨床を行っているかを、知りたかったのがきっかけでした。実際に受けてみて、自分の知識不足や、普段自分が作成しているチャート図がいかに杜撰であるかを実感できたのがよかったです。

 

佐藤:会長講演どうでしたか?(なぜ北辰会をつくったのか)

大関:難しかったです。勉強不足過ぎて理解できないことが多かったです。

大越:北辰会をどう作り上げてきたか、などすごく勉強になりました。鍼に対する情熱が伝わってきます。

塚田:崩れながら崩れない人間の本質についてや、鍼氏として苦しむことの喜び、鍼への愛などを語っておられたと思うのですが、鍼が持っている底知れない可能性を信頼しきっているお姿がとても印象的でした。

それを肌で感じることができたのは、ぼくにとって一生の財産になっていくと思います。

まだまだ学術が未熟で落ち込むことは本当に多いですが、学術が高い低いということはどうでもいいくらいに思える魅力がこの医学にはあることを再確認できました。

齋藤:会長が鍼灸を始めてから、たくさん勉強し、色々な試行錯誤の連続を行ってきた結果を勉強させて頂いているんだという事を改めて感じることが出来ました。また、現在、北辰会では冬季研修会でしか講演される機会がないとのことで、実際にお会いして直接お話を聞ける機会があるということは、貴重だと思いました。

 

 

佐藤:冬季研修会に参加するのに何か準備はしましたか?

大関:塚田先生とかに聞いたら何も準備しなくていいよって。笑

固く考えなくてもって言われたんだけど、そう聞いたけど弁釈鍼道秘訣集は読んでいきました。

 

斎藤:僕も弁釈鍼道秘訣集を読んでいきましたね。受講コースは古代鍼コースだったのですが、坂井先生の打鍼初級の座学講義を聞く予定だったので読んでいきましたね。あと、古代鍼の準備として理論編と実践編の古代鍼の項目を読んだりしました。

 

佐藤:研修以外の時間は何してましたか?

 

大関:宴会のあとは、お風呂に入って、部屋で練習しに行くという感じで。

1日目の実技のあとはあまり時間がないので、急いでお風呂に行って、宴会が行って、宴会終わってから、ゆっくりお風呂に入って、それから別の部屋で練習をしに行きました。

 

佐藤:斎藤先生は?

斎藤:何やってたか全然覚えてない。笑

塚田:宴会のあとは、ナイトセミナーがあって、参加する人はして...しない人は部屋でゆっくり...

斎藤:ああああ!ナイトセミナー!!思いだしました。部屋は、浅田君以外は、関西の先生で、関西の先生と部屋で鍼の話をしてました!それで、仲良くなりましたよ。

 

大越:私の部屋は初参加のドクターと小峰先生がいて、ずっと臨床の話をしてましたよ。

ドクターは中々勉強の機会が少なくて、勉強したくてきましたって。小峰先生(講師)が会長の臨床の話や小峰先生の症例の話をして盛り上がってました。

 

佐藤:部屋にいる派と、ナイトセミナーにでる派で自由な感じだったんですね。

 

斎藤:ボクは1:00ぐらいからナイトセミナーに行きましたよ。

ナイトセミナーは異次元の治療をしていて、確か...代表と竹下先生、足立先生が、天枢縛りで治療とかしてましたよ。天枢だけ使って治すみたいな。

 

大関:それが始まる前は体表観察の指導を受けている人がいて、それを見てる感じでした。

そのあと斎藤先生が話していた治療が始まって、全然わからないけど面白かったです。

 

斎藤:先生方が治療をしながら「いいねー!それ!」って笑

大関:「そういくか!!!」という感じで盛り上がってました。笑

教えてもらうって感じではないけど、それはそれで面白かったです。

佐藤:塚田先生は盲人ですが、参加して不自由な点などありましたか?

 

塚田:入会して一年目は、行きたくても行けなかったです。目のサポートが必ず必要になるので、会員の先生と知り合いになってから考えましたね。なので入会3年目ぐらいから参加出来るようになりました。ずっと参加したかったものにやっと参加できた感がありました。だからけっこう期待値高めでしたね。参加してみて、冬季研修会にしかないものを掴んだので、旅行の準備は大変だけど参加してます。毎回その期待を上回る経験を持って帰れてます。

 

佐藤:部屋ってどうです?

塚田:部屋とかはあんまり困らないんです。一度覚えちゃえばいいんで。

館内の方が目のサポートを必要としますね。でも、みなさん親切なので、僕が歩いていると声をかけてくれます。

今は、個人的に一緒に動いてくれる人を探してるんです。

でも、例えば北辰会からも言ってもらうともっと参加しやすい環境になると思います。

 

佐藤:夏季研修会との違いは?

塚田:夏季は一日もう終わりかって感じがしますね。1日で終わりだからかな?冬季は部屋に帰ってから、習ったことをすぐに復習したりできるのがいいですよね。

 

大関:例えば部屋で練習しなくても、高いモチベーションで2日目も取り組めるってのも良いですよね。

 

塚田:そうなんですよ。鍼だけのことを考える2日間ってだけで、中々ない時間で...。

 

佐藤:あれ?斎藤先生と大越先生は首を横に振ってますよ。笑

 

大越:私は部屋に帰ったら疲れきって、そんな余裕なかったです。笑

 

佐藤:それもまたいいですよね。笑

大関:色々な過ごし方ができるのもいい所ですね。

 

斎藤:正直、上の先生たちと距離があるけど、あの空間だと上の先生たちがモチベーション高くやってる姿を見るのも凄い刺激になります。

 

大越:ずっと新風先生たちが「おもろいやろ。おもろいやろ。」ってずっと言ってるのが。笑

一同:ありましたね!笑

 

大越:その情熱が、一人で臨床やっているとなくなりそうになる時あるけど。すごいなーって。そいうのも冬季研修会で近い距離で接してるからこそ得られるのかなって思います。

 

 

佐藤:では、最後に冬季研修会に参加するか悩んでる人に。

 

大関:しんどいって聞いてたんですけど、そんな感じなくて色々な先生と話せるし楽しかったです。鍼のことで濃密なのですごい充実した時間になると思います。

 

大越:上の先生たちの実技を受けられる。それが一番勉強になると思います。

 

斎藤:日々の臨床の中において壁を感じると思うんですけど、そういった壁をこえる為の、いいきっかけというか、自分のレベルを上げる為の、勉強の場になるんじゃないかな思います。北辰会の上の先生たちの技術を見られて、感じられたりできる。会長講演も冬季研修会しかないし。そういった特別な、北辰会が凝縮された時間になるかと思います。

 

塚田:行くまではしんどいと思うど。行っちゃうとあっというま。もう終わっちゃった

の?って感覚になってます。行って後悔は1度もないので、まずは行ってみるといいと思います。行けばわかる!!

 

佐藤:長時間にわたるインタビュー、ご協力ありがとうございました。

 

 

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