第3回特別公開臨床!〜顎関節症の1症例〜

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2019 年 12 月 8 日に高津ガーデンにて、2019 年最後の本部定例会が開催されました!
今回は 3 回目となる公開臨床シリーズ!講師はベテラン正講師の水本淳先生が問診から治療までの公開臨床をして頂きました。

目次

公開臨床 主訴:顎関節症

モデル
40 歳 女性 既婚
主訴:右顎関節症

北辰会方式は四診合参(望・聞・問・切)を行い、総合的に弁証していきます。その中でも
問診は一番時間をかけて行う情報収集であります。

会場は満員で皆に注目されながら行う問診は、モデル患者さんは緊張するものですが、ベテ
ランの水本先生は終始穏やかに行いつつ、弁証上必要なところはわかるところまで掘り下
げていきます。

見ていた側としても話の聞き方が理路整然としていて、頭の中にスッと入る問診で、水本先
生の臨床家としての豊富な知識と経験を感じました。

学術部長の奥村先生が「患者さんが気付いて今後の生活にいかしていくことができるのが
理想の問診」とおっしゃっていましたが、実際患者さんが問診の中で自覚していなかったこ
とを気付き、次々に話していたのが印象的でした。

切診(体表観察)

問診が終われば次は体表観察に入ります。北辰会は胃の気の脈診、夢分流腹診、原穴診、背
候診、空間診などを行い、先ほどの問診の情報と重ねて「多面的観察」をしていきます。

 
胃の気の脈診                 夢分流腹診

 
原穴診                    背候診

 
空間診(百会)                爪甲診

それぞれ流れるように診ていき、先ほど問診で取った情報と体表の情報を刷り合わせていきます。

すべての情報が出揃ったとこで病因病理チャート図を構築し証を立て、適切な治療を行います。

治療

左の三陰交へ置鍼による処置。

今回の主訴は右上に出ているため、空間的に左下に処置をすることにより右上がどのように変化するかを特に注目されていました。

置鍼後、患者さんに確認すると開口時の痛みが消失していました!

また顎だけではなく肩の凝りも改善して、肩井穴も他覚的に緩んでいました。

まとめ

問診~治療の整合性が取れるとこまで追求しながらも、患者さんに圧をかけず包み込むような臨床を見る事が出来、非常に勉強になりました!

また標本主従の関係でどこから行くべきか、日々の臨床上でも悩みますが、「急なれば則ちその標を治し、緩なれば則ちその本を治す」の基本原則を再確認しました٩( ‘ω‘ )و

会場からも質問が次々あがり熱気を帯びた討論が行われ、終わったあともさまざまな先生方から来てよかった!勉強になりました!などの声を頂きました!

応用実技

公開臨床の後、応用実技が行われました。

各講師の先生方に臨床で悩んでいることや分からないことを次々質問して活気にあふれていました!


山本克仁先生                堀内齊毉龍先生


松本賢一先生                原元氣先生


山本匡宏先生                木下慶治先生

皆気さくでなんでも聞ける臨床家です!是非ご参加下さい^^

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