治肝三十法を応用した漢方&鍼灸臨床♫

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こんにちは。節気も立夏にはいりましたね!日差しも少し暑さを感じるようになりました。

5月12日㈰さわやかな気候で気持ちいい日差しがさす中、たかつガーデンにて北辰会エキスパートコースが開催されました。

今回の内容は午前中:実技、午後:エキスパート症例レポートです。

目次

肝気犯胃に対する漢方を用いた臨床とは??


症例レポートでは近日開催される日本東洋医学会でタケモトクリニック院長 竹本喜典先生がご講演される予定の「肝気犯胃に対して二陳湯加減と鍼灸治療を行った3症例」という内容でした。竹本先生はご自身のクリニックで漢方と鍼を使って臨床されている先生です。更に藤本新風代表 奥村裕一学術部長が解説してくださいました。

今回、症例は肝気犯胃による嘔気を呈した症例から利気和中を中心に使用した二陳湯加減の症例を発表されました。二陳湯を呉茱萸、桂皮などを加減し用い鍼灸も併用した症例でした。二陳湯加減は王旭高の“治肝三十法”を参考にされたそうです。

“治肝三十法”とは?

王旭高(清代1798-1862)が著書《西溪书屋夜话录》の中に肝病治法をまとめたものです。

疏肝理気、疏肝通絡、柔肝、緩肝、培土泄木、泄肝和胃、泄肝、抑肝、散肝などがあります。

症例では嘔気動悸を主訴とした鬱やADHD自閉症スペクトラムの患者さんに対して二陳湯合桂枝茯苓丸や肘后奔豚湯、呉茱萸二陳湯加減が効果を上げたという内容でした。

症例から二陳湯と桂枝茯苓丸で疏肝できるのか?等の考察を取り上げ、解説をしてくださいました。

これ以上の内容は学会発表を控えている為、続きは東洋医学会での発表をお楽しみに(`・ω・´) 是非ご参加下さい。

質疑応答では漢方家サイドの視点、鍼灸師サイドの視点…様々な視点からの知識や考察、様々な見解が飛び交いました。

実技

実技ではEX臨床実技→ベテラン・上級、ST基礎実技→中級・初心者、ドクターに分かれ実技を行いました。ベテラン・上級班は押手、中級・初級班は望診(顔面・舌)と脈診を行いました。

ベテラン・上級班は臨床的な実技になっています。

自分のアプローチしたいツボに押し手をしてどのように鍼を持っていくか…正講師の先生が丁寧にチェック、指導してくれますよ^ ^

衛気をとらえながらの押し手、押し手圧、鍼を近づけるスピード、角度、間(タイミング)細かくレベルの高い様々な指導を受けることができるのは貴重だと思います。

普段の臨床での疑問や質問、この機会にジャンジャン持って実技に参加してみてはいかがでしょうか?ぜひ正講師の先生に思い(質問)をぶつけてみましょう!!熱い目線と熱い指導が受けられます!!

正講師の高木幸二先生スマイルっ!!(*^▽^*)

優しさが滲み出ています(笑)

基礎実技では基本姿勢や手順等、しっかりと指導を受けられます。

女性班もあり、女性の和やかな雰囲気な班もありますよ。

お互いにどのような反応があるのか等共有したり、自分での体表観察の情報を先生と答え合わせできるのも実技の醍醐味です。

いかがでしたか?普段一人で臨床している中での実技を受けると新しい課題や更にスキルアップ等たくさんの刺激を受けることができるのではないでしょうか?

これからも目の前にいる患者さんの為にスキルアップを図るため、次回も定例会でしっかりと学びを得たいと思います。

以上、ブログ課スタッフこぐまでした(*^-^*)

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