日本良導絡自律神経学会 東日本支部第583回 良導絡研修会

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令和元年5月26日に「日本良導絡自律神経学会 東日本支部第583回 良導絡研修会」にて、(一社)北辰会代表理事の藤本新風代表が臨床講演「北辰会の理論と実技」という内容で講演されました。

目次

歴史ある順天堂医院での講演

会場はお茶の水にある順天堂医院。

お茶の水駅に降り立つと、目の前に東京医科歯科大学がドーンとそびえ立ち、そのすぐ隣に順天堂大学がデーンと構えており圧倒されますね

この西洋医学の中枢とも言われる順天堂大学で、代表が講演するというのは何か意味があるようにしか思えません。

当日は、季節外れの猛暑となりましたが、会場はそれに負けない熱気で包まれました!!

ご講演では、伝統医学という立場を明確にしつつ、
北辰会の歴史からはじまり、
北辰会方式の根幹である顔面気色診・舌診・腹診・背候診・原穴診・井穴診・空間診・尺膚診・胃の気の脈診、
そして病因病理図から治則・治法、各種鍼法まで
分かりやすく、かつ、ポイントをしっかり押さえられたお話でした。

北辰会と良導絡学会のつながり

また、講義中には北辰会と良導絡学会のつながりについてのお話もありました。

伝統医学に則って治療する北辰会、かたや、自律神経を調整する良導絡。

あたかも火と水のようですが、実は昭和期に蓮風会長のご尊父であられ、新風代表のご祖父の藤本和風先生と良導絡の父、中谷義雄先生は昵懇の間柄で、良導絡治療誕生に深く関わっていたそうです。

このお話が出たときは、良導絡学会の皆さんから驚きの声が上がっていました。

皆さん、真剣です(^^)

公開臨床

休憩をはさみ、後半は公開臨床です。

今回は腰痛症の方の治療でした。

事前に被検者の方から問診をとり、さらに当日の追加問診から病因病理を組み立てておられました。

丁寧な体表観察後に鍼を一本。

痛みが強く、可動域の狭かった腰部が大きく動きます。

これには会場から拍手が!!!

体表観察中の代表。衛気をダイナミックに捉えている様が写真越しにも伝わります!!

普段、少数鍼の臨床をしている我々からしたらある意味、当たり前の現象ですが、このような現場に触れてこられなかった方が目の当たりにすると、その衝撃度は高かったようです(>_<)

そして、今回のもう1つの見どころとして、良導絡治療で異常を測定するノイロメーターでの測定値が少数鍼治療でどのような変化が起こるかでした!!

これは私個人としても大変興味がありましたし、代表もどの様になるのか楽しみにしておられました。

結果は、、、

治療前後で測定値が大幅改善!!!

これにも多くの方が驚いておりました。

身体を診る視点は違えど、本質は1つなのだと実感しました。

座長の江頭先生も「たとえ数値に変化がなくてもよかった。その時はなぜ変化がなかったのか考えることが重要」とおっしゃられていたのも印象的でした。

講演後の質疑応答でもドクターの先生などから多くの質問が飛び出し、大盛況のうちに幕を閉じました。

写真は質疑応答中の代表。

終わりに

講演終了後、良導絡の先生方から口々に、「鍼1本で変化が出たことに感動した」「難しかったが、とても勉強になった」「北辰会方式に興味が湧いた」など多くの意見を聞くことができました。

その後の、懇親会も良導絡のパワフルな先生方にやや圧倒されながらも(笑)、今後の鍼灸業界発展のための有意義な交流がかわされ、非常に充実した1日となりました。

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