こんにちは!
11月6日(日)に開催されました、Exライブ配信「更年期障害をテーマにした講義&座談会」をレポートいたします!
目次
Exライブ配信「更年期障害をテーマにした講義&座談会」
前半は、尾崎真哉支部長による更年期症状・障害についての講義です。
更年期には、血管の拡張と放熱に関係する症状(ホットフラッシュなど)、精神症状(イライラ、情緒不安定、不眠など)、その他の身体症状(めまい、動悸、頭痛、関節痛など)などを伴うことが多くみられます。
『中医婦科学』では、更年期症状を「経断前後症候」と定義しており、経断前後に出現し、様々な症状が同時に重複して現れるのが臨床的な特徴です。
更年期世代でもおよそ半分ほどが無症状だと言われています。また症状が出ている方も症状の軽重、持続時間の長短も人それぞれです。
40代50代という更年期世代は、家庭、仕事、育児、介護などの日常を過ごしていて、心身の変化がある中、しんどくてもやらざるをえない世代でもあります。
診療していく上で、患者さんのおかれている環境や性格もよく考慮しながら、また西洋医学的治療への理解や東洋医学的メカニズムの理解が大事になってきます。
一般に治療法として多く見られる、ホルモン補充療法や低用量ピルについての東洋医学的見解も今回聞くことができ、人体にどんな作用をしているのかイメージが広がったように思います。
そして講義の最後には、尾崎先生の症例を解説して下さいました。
「腰痛、頭痛、ホットフラッシュを主とした更年期症状の一症例」
弁証として肝鬱気滞、腎陽虚が挙げられ、正邪弁証により標本主従を明確にすることにより、初診後には頭痛、腰痛が治まり、数診でホットフラッシュも五十肩も治癒にいたった症例です。
更年期症状の患者さんは虚実が錯雑していることが多いですが、虚実のバランスを見極めて治療指針を明確にすることが、できるだけ早く患者さんの症状を良くしていくことにつながります。
後半は、女性会員を中心に婦人科に関する座談会です。
座談会メンバーは、
本部の水上留美先生、油谷洋代先生、
支部の本山裕子先生、伊藤彩先生です。
和やかな雰囲気で始まりました座談会、あっという間の1時間でした!
中でも印象的だったのは、更年期症状の症例について。
47歳まで不妊治療をされていた患者さんの症例や、女でなくなってしまうのかと更年期を受けとめられない患者さんの症例、また過去のカルテを見返して気付かれたという、更年期における睡眠についてのご見解もあがり、とても勉強になりました!
またもう1つ印象的だったのは、産後の通院について。
10月の古典ライブで、産後に火曳きの鍼がよく効き予後が良い、という話題が上がりました。ですが、産後はなかなか来院される方が少ないという現実があります。
鍼灸治療を受けている妊婦さんも無事出産することがゴールのようになっていたり、出産後は時間が無かったり赤ちゃんを預けられなかったり様々な理由があると思います。
でも産後も鍼灸治療を受けられたら、体力回復にも良いですし、焦りや不安、孤独感などの軽減にもつながりますよね。
実際に油谷先生の治療院で週に一度設けられているママデイのお話や産後に通院されている患者さんの生の声も聞かせて下さいました。
助産師や保育士と協力したり、産後にも受診しやすくなるような環境を整えるなど鍼灸院にできることはまだまだあることを実感しました。
先生方が臨床で1人1人の患者さんと一緒に寄り添って診療されていることがよく伝わってくる座談会でした!
今回のライブ配信は11月20日(日)まで視聴できますので、見逃した方はぜひご視聴下さい。
☆12月の定例会
本部:12月18日(日)エル・大阪にて
午前(10時~):基礎実技(原穴診・脈診)
午後(13時半~):応用実技(総合判断能力、腹部打鍼術+脈診)
支部:12月25日(日)ワイム高田馬場にて
午前(10時~):基礎実技(腹診・脈診)
午後①(13時~):特別代表講演 リアル&ライブ配信
②(14時半~):応用実技(総合判断能力、腹部打鍼術+脈診)
*午後参加の皆さまは、打鍼用木槌と打鍼をご持参ください。
☆藤本漢祥院 内弟子募集中!!
https://www.f-kansyouin.co.jp/recruit/
蓮風会長の生の臨床を見ることができる貴重な機会です。
志ある方は是非ご応募ください!!
☆北辰会では新規会員も随時募集中!
11月、12月からの入会も大歓迎!!
特にeラーニングのみ視聴されたい方には、
准会員Bがオススメです!
・入会論文不要
・面接不要
・書類審査のみ!
なんと!
必要書類を郵送するだけ。
本会員と比べてとっても手続きが簡単になっています。
ぜひご参加ください(^^)/
*本会員、准会員と准会員Bでは視聴できる動画の範囲が異なります。ご注意ください。