足立尚哉正講師が、『Tehamo6号』に当会の腹診について報告!

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北辰会とはご縁の深い、森ノ宮医療学園。その季刊誌『Tehamo(てはも)』で好評連載中なのが「プロフェッションへの道」。毎回異なるテーマで専門家の意見を掲載しているこの特集、第2回の“舌診を臨床に活かす”では当会理事の奥村裕一学術部長が登場しています。第6号のテーマは“私の腹診法と治療”。当会理事で正講師の足立尚哉先生をはじめとする6名の鍼灸家が、臨床における腹診の意義、腹診法、症例などをそれぞれの立場で語っておられます。

足立先生が寄稿されたのは「北辰会方式と夢分流腹診」。以下その内容をご紹介します。

1.腹診習得の経緯

2.「腹診」の意味・意義や考え方

3.腹診の方法論(診方等)について

4.腹診の実際(症例として)

5.腹診の習得について

当会の腹診が夢分流腹診をさらに発展させたものであることは、会員のみなさんには説明不要かと思いますが、足立先生はこの“2.「腹診」の意味・意義”において、北辰会における腹診の位置づけ=理論を超えた“臨床の実際”、として非常に明快に紹介されています。他の執筆者の論の内容と勘合されることで、蓮風会長が提唱されてきた「臨床古典学」の意味が改めてよく理解できることと思います。

また、“3.腹診の方法論の内容”では、当会における腹診の手順が画像を用いて紹介されており、北辰会流腹診術の実際が理解しやすい内容になっています。会員外の鍼灸師の方にとっても大いに参考になると思いますが、再確認の意味も含め、会員のみなさんにもぜひ読んでいただきたいと思います。

ところで、当会では2022年度より、対面の定例会を実技指導中心のものとして再開しています。新しい試みとして、従来は夏季・冬季の研修会でしか行わなかった打鍼術指導を定例会に導入しています。当会の鍼術習得の順序は、①打鍼②毫鍼(撓入鍼法)③古代鍼

まず、第一に習得すべきは打鍼術であり、打鍼術に習熟することで、毫鍼術・補瀉の理解、習得がしやすくなります。打鍼の施術野を把握する腹診は、あらゆる体表観察の上で基本となるので、ぜひとも真摯にかつ楽しんで取り組んで頂きたい。

余談になりますが、足立先生とは、私が扇町漢方クリニックに非常勤で通っていた頃からのお付き合い。当時研修生だった彼にさまざまな面で厳しくも温かく指導にあたらせていただいた。みなさんもご存じの通り、真面目で、とにもかくにも正直な方です(イケメンです)。現在は当会理事の任にあり、総務部長として尽力いただき、育成運営部において、後進の育成に積極的に関わってくれています。足立先生のさらなる活躍に期待しています。

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