気象と心身の関係性を内経の視点から捉える!

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秋晴れした2019年10月6日(日)に社会福祉協議会にて本部定例会が開催されました!

今回は午前中に実技、午後に代表講演と橋本浩一先生による毎年恒例の運気論が行われました。

目次

内経気象学と運気予測

講師:橋本浩一先生

近年大型の台風や、激しい寒暖差、気象病などにより世間でも気象と病の関係が注目されています。

その気象を病の関係を内経医学的に今年の天候を踏まえて、詳しく講義して下さりました。

 

例えば今年の1月~2月は平年より高温で春の訪れが早く、桜の開花も異常に早い所もありました。

そうすると当然人体にも影響が出て、よく見られた病症として内熱傾向の人が麦粒腫、膀胱炎、皮膚炎などに。

 

また本来寒い時期に気温が上がることで肝気が盛んになり、眩暈、のぼせ、精神不安なども多く見られたとありました。

 

そのような方は、食養生ではカフェインや香辛料・ニンニク・ニラなど内熱や肝気が亢進するものは控え、旬の春キャベツを食べて内熱を冷ますのがよい、と具体的に今年の各季節について解説して下さりました。

病因は三因とよばれる三つの悪い原因があり、外感の発病因子、内傷の発病因子、その他の発病因子に分けることが出来ます。臨床を行う上でどうしても内傷の発病因子(七情不和や飲食労倦の問題)に目が行きがちですが、これだけ気象の変化が激しい現代は外感の発病因子を我々がよく理解することが大切と講義を通して思いました。

 

また最近多い台風についても、

気圧低下~気滞、気逆、むくみ

温度上昇~内熱

湿度上昇~内湿、+湿熱が生じやすい

強風、豪雨により心神不安が起こる人がいる

 

と分析されていました。実際台風前に頭がぼーっとする。耳鳴りが起こる。身体がだるい。テレビを見て不安になります。

などを訴える方が多く見られ、気象医学から身体を診ることの重要性を実感しました。

内経気象学を学びたい方には以下の書籍がオススメです!


内経気象学入門

 

 

代表講演 脈の声を聴く

講師:藤本新風代表

毎年12月に関東支部で代表講演が行われます。

今回の代表講演は、その12月の講演「切脈指南―鍼と共鳴する脈診―」のイントロダクションを講演してくださりました。

 

脈診は昔から行われて来た診察・診断法の一つで、北辰会も胃の気の脈診を行います。

胃の気は五臓六腑・身体の大元であるため、胃の気の有無は生死を決定します。

つまり胃の気を増強させることが治療の根本なので、胃の気の脈診は順逆はもちろん効果判定を明確に出来、よりよい治療法を模索することが出来ます。

 

また鍼を行う時は必ず虚実を鑑別し、実なれば瀉、虚なれば補を行います。この補瀉を行う場合脈幅や脈力の状態にしたがい、刺鍼の際脈がどう変化しうるかイメージを持つことが治療と脈が連動しよりよい効果を得られることを強調されていました。

 

その他に脈診について古典を用いて知っておかなければならないポイントを解説して下さりました。

日々の臨床レベルの向上に直接繋がる内容で、さらに詳しくは12月の関東支部代表講演で解説してくださり、代表以外にも尾崎支部長や、竹下副学術部長も脈診の講義で一日中脈診の講義を行いますので、みなさんも是非ご参加下さい!!

(一社)北辰会関東支部年末代表講演 脈の声を聴く ~北辰会の脈診術~

パンフレット

https://hokushinkai.info/info/2019/2019kanto.pdf

申し込みはこちら

https://hokushinkai.info/mailform/mf_k_dai.html

 

レベルに合わせた実技指導

午前中は実技が行われました。

定例会毎に実技は行われていますが、毎回指導してくださる講師が変わります。

そのため、各先生方の臨床を通じた経験を教わりつつ、北辰会方式を学べる実技の場は、臨床レベルを向上させる上でとても重要な場です。

聴講生斑、スタンダード斑、エキスパート斑、上級斑と別れ、それぞれに合わした実技指導を受けることができます!

受講生の皆が真剣に実技を取り組んでいました!

また臨床で悩んでいることや疑問に思っていることを講師に質問し、次へ繋げていけるこの時間は、私も毎回学ぶことが多く充実した時間だと感じます。

 

講師養成クラス

准講師を対象に開かれた講師養成クラス。

臨床レベルでの刺鍼実技を徹底的に行いました。

 

以上、ブログ課・橋本がお伝えしました。

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