皆さん、こんにちは(*’▽’)
10月21日(日)に東京・高田馬場にて北辰会関東支部スタンダードコースが開催されました(^o^)丿
今年は本部支部それぞれ年に3回、実技・講義ともに体表観察を徹底して学びます。今回はその支部2回目です。
ツボの反応を臨床的にどう活かしていくのか、背候診・原穴診を診る意義などについて学んだ1日でした(*’ω’*)
目次
背候診
講義して下さったのは本山裕子先生です(^^)
写真は実技中の本山先生。
背候診の意義・臨床応用、ツボの虚実の反応、治療後の変化についてなど、丁寧に分かりやすく解説して下さいました(*’▽’)
背部兪穴の配置
北辰会方式を作り出した当初は、背候診を中心に診察していたそうです。
背部にあるツボは、
督脈
一行線(棘突起の真横)
二行線(督脈の経穴の外方1.5寸)
三行線(棘突起の外方3寸)
です。督脈を中心にWの文字を描くように一行・二行・三行が並びます。
(分かりやすい図が『体表観察学』に掲載されていますのでご参照下さい)
学校で習う背部兪穴の位置とは少し異なりますのでご注意を!
境界の法則を応用して
9月の太極陰陽論の講義の中でもお話しされていた境界の法則。
この法則を応用して、兪穴の左右差のバランスを整えるために、督脈を用いる手法を会長が編み出しました。
たとえば、右膈兪実、左膈兪虚の左右差がきつい時に、境界の法則を使って大きく左右差をとる目的で至陽を用いる、など。
本山先生は実際の症例を出して説明して下さいました。
治療を受けるメリット
本山先生は自身の症例を出しながら、
「治療を受けるメリットは、健康になること以外にも、患者さん自身が病状の因果関係に気付いて、治療に受け身になるだけでなく、能動的に関わるという姿勢が出てくるという点も挙げられる」
と仰っていたのが印象的でした。
また、
「触診で精一杯になることも多いかと思いますが、なるべく俯瞰して全体を見られるように」
とも仰っていました。
原穴診
講義して下さったのは松田蓮山先生です(^^)
なぜ原穴を診るのか?原穴はどう診ればよいのか?
また、原穴と臓腑の関係、実際の取穴と診察のポイントについて楽しく解説して下さいました(*’▽’)
例:鼻毛と太淵
たとえば太淵穴についてのお話。
鼻毛を抜くと太淵の部分に虚の反応(例えば発汗)が見られます。
これは、鼻毛を抜くことで一時的に肺気が弱り、肺に関係する経穴の温煦作用など気機の働きが低下するため、太淵部分の衛気が虚す(ことによって発汗などの虚の反応が出る)という結果になるということです。
WHOとの取穴の違い
北辰会方式では、原穴の取穴がWHOと異なるものがあります。
たとえば、神門穴。
WHOでは尺側手根屈筋腱の橈側縁にとりますが、北辰会方式では尺側縁にとります。
学校で習う取穴と異なるところもありますので、学生の皆さんは国試で間違えないようにお願いします!
段階を経てレベルアップ
「いきなり難しい虚実の違いは分からないから、まずは正しい触り方・手の当て方を練習しましょう、
そして触り方がある程度上達して反応も少し分かるようになってきたら、寒熱・発汗・沈んだ反応など、段階を経てレベルアップしましょう!」
と松田先生は仰っていました(^^)/
3時間徹底実技(背候診・原穴診・押手)
実技のデモンストレーションは尾崎真哉支部長です(^^)
原穴を診るとき、
太衝穴や衝陽穴など骨間や穴が深い部位では、足底から圧迫して浮かしてみると診やすくなります。
大陵穴は手関節を少し背屈してとります。直接心に影響を及ばすところなのでデリケートに触ります。
午前の講義で学んだ事を含めて、実際に診て確認しました(*’▽’)
実技指導中の尾崎支部長。
実際に手をとって指導してもらえるので分かりやすいです!
感想
講義も実技も、体表観察を徹底して学んだ1日でした(^o^)
昨日まで出来なかったことが出来るようになると嬉しいですね!
1つ1つ積み上げていって臨床に活かしていきたいと思います。
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非会員だった私が北辰会の宿泊型冬季研修会に参加して想ったこと&来年度のお知らせ
以上、ブログ課支部スタッフ小倉でした(*’ω’*)